ふとんの平野屋
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営業時間9:00~18:30年中無休
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改めていうまでもありませんが、眠りの役割は心身の疲労回復と免疫力の向上です。
「未病」という言葉をご存知でしょうか?
頭痛気味、肩こり、疲れやすさ、腹痛、冷え、耳鳴り、消化不良・・・。挙げればきりがありませんが、病院に行くほどではないがなんとなく感じる体の不調のことをいいます。
質の高い眠りを得られれば、しっかりと疲労を回復して免疫力の向上につながり、未病も
訴えないはずです。そして、毎日の質の高い睡眠がもっと深刻な病を未然に防ぐことにつな
がります。
現代人は、めまぐるしい生活の中で睡眠時間がどんどん短くなっているのが現状です。
そういう意味でも質の高い眠りの重要性がおわかりかと思います。そして質の高い睡眠
がもっとも効果的でもっとも安価な健康管理法ともいえます。
睡眠にはリズムがあります。ノンレム睡眠とレム睡眠というものが存在しています。いわば
睡眠の周期のことです。
グラフが少々みにくいですが、なんとなくご理解いただければ結構です。左から右へ時間
軸です。緑の線が眠りの深さを表していますが眠りに入って1時間くらいで緑の線が下に
下がっていきます。これが深い眠りにはいった状態で、いわゆるノンレム睡眠の状態です。
そして、緑の線が上に上がっていきます。浅い眠りに移行していきレム睡眠の状態です。
ノンレム睡眠は、心拍数が下がり、脳も眠っている状態になります。いわゆる熟睡状態
にはいります。この時は、少々の物音でも目が覚めません。
上のグラフでもわかるように
1回目のノンレム睡眠が一番深い眠りといえます。この時に成長ホルモンの分泌も活発に
なり、疲労回復や免疫力の向上にも深く影響を及ぼします。皮膚表皮細胞の分裂も合わせ
て活発になるのもこの時間帯と言われています。
質の高い眠りを得るには寝付きが早いということがかなり影響を及ぼすといえる
かもしれません。
他方レム睡眠は、眠りの深さでいえば、ノンレム睡眠より浅い眠りの状態にあります。
この時間帯は、脳は比較的,覚醒時に近い状態です。夢をみたりします。これは、記憶を
整理することにもつながります。また、この時間帯は寝返りもします。寝返りは必要不可欠
なもので日中の筋肉の疲れをほぐし、脊柱の歪みを矯正したり、睡眠中の一定の姿勢から
起こる血行不良を直す働きがあります。
このノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせを1セットとして、ひと晩に4〜5回繰り返し
ます。上のグラフでもわかるように明け方には、眠りがだんだん浅くなって体が自然に
起きる準備をします。このような曲線を描くと目覚めがスッキリするのです。
ノンレム睡眠は、脳の休息、レム睡眠は体全体の休息といえます。そして、睡眠全体の
およそ70%をノンレム睡眠の時間帯といえます。
人間は睡眠中に3つの生理現象が起こるといわれています。
体温の低下 発汗 寝返り
睡眠に入って1時間程で体温は下がっていきます。これは、1回めのノンレム睡眠時に起
こる現象です。体温の低下は、脳に休息を与え、代謝エネルギーの浪費を抑える作用が
あります。ですから、温熱敷ふとんのような電気で暖める寝具の使用は、体温の低下を
妨げるため、疲労回復を阻害する大きな原因といえます。その一方で、体温が下がるため
に当然のごとく保温力のある寝具が求められます。
睡眠中に発汗される汗の量は、コップ1杯(180cc)といわれています。体温を下げる放熱
手段として行われる大事な生理現象です。体温の低下と発汗はいわばセットの生理現象と
いえます。朝方には、起きる準備のためにしだいに体温は上昇を始め、発汗も減ります。
汗は、掛寝具に30%、敷寝具に70%吸収されます。
したがって汗をすばやく、吸収して発散に優れた機能の寝具が求められます。
人間は同じ姿勢で寝続けることはありえません。寝返りは、ひと晩に10〜20回くらいと
いわれています。寝返りが必要なのは先ほども申し上げましたのでここでは省略しますが、
寝返りの回数が必要以上に多い方は、おそらくふとんの中が暑すぎて蒸れているかだと
推測できます。無意識のうちに外気をふとんの中にいれて温度を調整しているのです。
寝返りの回数が多すぎると、途中で目が覚めたり、眠りが浅くなったりして睡眠の大きな
妨げの一因といえます。
そして、寝る姿勢も寝返りに深く関わってきます。適正な寝姿勢は、仰臥の状態(体が上を
向いている状態)が睡眠時間全体の40〜50%を過ごすのが理想とされています。
快適な睡眠(質の高い睡眠)を得るには、睡眠中に起こる3つの生理現象(体温の低下・発汗
寝返り)が寝具によって阻害されず、人体と寝具との環境(寝床内気候)をベストな状態に保
つことが必要です。多くの研究の結果から理想の寝具の条件は温度33℃・湿度50%と
いわれています。
ようするに、私たち人間は、掛ふとんと敷ふとんの間にはさまれて、寝ています。
そのおふとんの中の気温と湿度が33℃・50%が理想の気候というわけです。
お気づきかもしれませんが、おふとんの中が人間の平熱の体温より低いほうが快適という
ことです。温度が高くなればなるほど、必然的に湿度も上がり不快感が増します。
時々、「うちの主人は寝相が悪いの。」なんて声を耳にしますが、これは無意識のうちに
何度も何度も寝返りを打って敷ふとんと背中の間に空間をつくって湿度を調整している
のです。
では、質の高い眠りの目安とはなんでしょう。
以下の3つが毎日の睡眠に確立されていれば、あなたは質の高い眠りいわゆる
「ぐっすり眠った」という充足感に満たされるはずです。
寝つきが早い
途中で目がさめない
目覚めがスッキリしている
あなたはいかがですか?
「私はふとんに入ったら数分で寝入って、気がついたら朝になっていて毎日スッキリよ」
こんな風に言える人は実に健康的な眠りをしていて、毎日の生活が充実しているはずです。
もし、ひとつでも該当しないものがあれば、質の高い眠りを得られていないということに
なります。睡眠は当然のごとく無意識の時間が長いのですが、眠りに入ってから、朝起き
るまでに色々な事がおこっているのです、そして、皆さんは無意識の中で苦労しながらお
やすみになっているのです。
理想の寝具の条件は睡眠中に起こる3つの生理現象を妨げず、寝床内気候を33℃・50%
に保てることと、適正な寝姿勢を保てることが必要条件です。
それは、やはり天然素材を使った体にやさしい寝具のことです。そして、寝具を見直す時
大事な事は掛ふとんと敷ふとんの両方を見つめ直すということが重要です。寝床内気候から
考えてもおわかりかと思います。
掛ふとん
保温性・吸湿性・放湿性・フィット性・軽さ
敷ふとん
保温性・吸湿性・放湿性・支持性・適度な硬さ
ご覧のように、掛ふとんにも敷ふとんにもほぼ同じ機能が必要なのです。そして、掛ふとんには
軽さ、フィット性が求められます。敷ふとんには、支持性、適度な硬さが求められます。ピンクの掛ふとんとブルーの敷ふとんの間にはさまっておやすみになるのです。
掛ふとんの必要な機能を満たしてくれる天然素材は何があるのでしょうか。それは、数ある素材
の中で、保温性、吸湿性、放湿性がもっとも優れているのはなんといっても羽毛です。そして軽量
というのが顕著な特徴です。
その他の素材としては、もめん綿と羊毛があります。もめん綿は、昔から愛用されていましたが、保温性は悪くはありませんがなんといっても目方が重いという使いにくさがあります。
そして放湿性がよくないため、綿が湿気おびてしまいます。羊毛は、保温性、放湿性
ももめん綿より優れてています。軽さは、やはり羽毛にはかなわないです。
敷ふとんに特に求められる機能は支持性、適度な硬さです。
羊毛の綿は繊維に弾力性があるためへたりが早く、適度な硬さが保てません。また、毛玉になりやすいという欠点もあります。もめん綿は使いこなせば支持性、適度な硬さがでてきます。
「せんべいふとんは体にいい。」聞き覚えのある方もいるとはおもいますが、せんべいふとんは、支持性、適度な硬さはありますが、保温性はすでになくなっています。
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